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本紅型染め
 

(沖縄県)

 
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紅型というのは紅入り色型染めの略称で、琉球の色入り型染めのことです。
 
 長い板に布をはり、防染糊をして、色分けして数回重ねて筆彩し、

 さらに紅入れ(くまどり)を加えて色止めして染める技法で、

 布は古くは中国産の綸子、縮緬、羽二重、土産の紬、麻(上布)、木綿、芭蕉布などが使われています。







<歴史>
 
 その伝統は古く、中国の民時代(14〜17世紀)に中型、小紋型を、さらに清朝初期(17世紀中頃)に大型、

 つなぎ型の技法を伝え、それが琉球独自の表現に発達したものと思われます。

 亜熱帯の強烈な太陽光線、水蒸気の多い珊瑚礁島の自然、そこに表れてくる色彩現象は、

 朝な夕な豊麗なマンダラとなって燦然と輝く、その色彩の配列は調和ではなく輝きの美しさでしょう。

 紅型が他に類例を見ない特色を持っているのは、その自然の恩恵によるものといえます。

 琉球列島に500年にわたる海洋王国が成立し、大陸中国に対して商品の運輸、航行の立場から特別な商権が許され、

 島津氏の慶長琉球入り(1609年)以前の時代には、その蓄積した金銀銅の通貨の力によって、

 貿易活動は東洋海上に派遣を確立していました。

 この経済的環境の中で、首里王府の地、及び那覇、泊の港町で、紅型は自国用の衣料として作られたばかりでなく、

 貿易物資としての輸出品となり、中国福建ではこれを東洋花布と称しました。

 貿易業者の発注による図案、文様の交流は、日本図案が多量に紅型に採用されている理由にもつながっていると思われます。

 これは中世、日本の商圏が南方遠くに発展していたからです。

 首里王府内納殿の管轄下に紺屋制があり、高級なものは紺屋主取りに宰領され、これを首里型といい、

 那覇型、泊型は粗型で、いわゆる民芸調のものです。






<染料>
 
 紅型の染料は、山藍、福木(黄)など土産の植物染料も用いられましたが、

 朱、生エンジ(コチニ―ル)、石黄、胡粉、水粉(貝殻の粉)などの顔料は、福建から輸入したものを用いてます。





 
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