図案の構成
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まず最初に多数の古代裂や国内外の美術品、資料等をもとに図案が構成され、
着色した図案が作製されます。 |
型紙の彫刻
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次に柿渋で貼り合わせた和紙に、図案にそって輪郭がカチッとする引き彫りや、
柔らかな感じの出る突き彫りなどの技を自在に使い分けて型を彫り抜いていきます。
模様の粗密・色数の多少によって、
型紙の数は平均で50、多いときは100枚にもなります。 |
地張り
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「湯のし」された生地をもみの木でできた長い板に薄糊で張りつけていきます。 |
型置き
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生地の上に型紙をあてがい、写し糊 (糊と染料を混ぜ合わせたもの)
をヘラで伸ばしたり、
染料の液をハケで刷り込むと型紙の彫り抜かれた部分だけ生地に染料が付着します。
型紙の数だけこれを繰り返すと美しい模様が出来ます。 |
地染め
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地色のあるものは、さらに模様の上に伏せ糊をして地色の染料をひきます。 |
蒸し
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染料が生地に定着するように、100℃以上の蒸し箱の中で30分〜40分蒸します。
この 「蒸し」の加減が友禅の色を決める大事なポイントです。 |
水洗い
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不要になった糊や染料を10℃以下の井戸水で洗い流します。 |
湯のし
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生地幅を整え、小ジワをとります。 |
印金/刺繍
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最後に必要により金箔を貼り付けたり、
刺繍を施したりするのは、手描き友禅と同じです。 |