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着物と帯の専門店
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仙台平

(宮城県)

 
 
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 男子の袴地の総称のように、この袴地は有名です。

 絹を素材とした打ち込みと柔軟性は袴地として他に類が無く、

 すわって立ち上がった時、サラリとしわにならず、

 品位をたもっているのが特徴です。

 仙台平は伊達正宗公の奨励によって始められたと伝えられ、後に正徳元年(1711)、

 五代藩主吉村公が京都から小松弥右衛門を招き、

 御兵具御蔵人として仙台候御用織物<主として軍服に使った法被>を織らせましたが、

 この時弥右衛門の工夫で一種の袴地を創り出し弥右衛門織と呼び、

 これが文化年間に仙台平と改称され広く声価を博するようになりました。

 尚、弥右衛門の子供は代々その名を継ぎ、錦、金襴、緞子、綸子、八端掛織、能装束なども織り出し、

 文化文政のころは八つ橋織、羽二重なども製織し、これらを総称して当時は仙台平と呼んでいました。
 
 仙台平には糸の精錬技術と、植物染料による糸染め、

 手機で投杼を使って二度打ちして織り上げられた打ち込みの強さなどに、

 他に類のない特徴があります。
 
 縞地の場合、経糸は縞の部分に太目の練り糸を用い、

 その他の経緯糸は生糸のまま染色して引き揃えます。

 緯糸を湿し、または槌打ちして織り上げたものを精好平(せいごひら)といい、

 経緯糸ともに練り上げたのち染色して織ったものを本練平といいます。

 いずれも男子の正式礼装用袴地として用いられます。
 
 昭和31年に国の重要無形文化財技術指定を受けた甲田栄佑氏が40年に亡くなられた後も仙台市で、

 甲田綏郎氏が後継者としてその伝統を継承しています。



 
 余談ですが、現在広く普及しているものは機械織等により価格を抑えたものです。
 男性物、七五三などは多くの袴生地は桐生産か、米沢産です。
 本物の?(重文指定の)仙台平の袴地はとても珍しく私も一度見たことがありますが、
 価格は100万円を超える大変高価で貴重なものです。



 
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