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着物と帯の専門店
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葛  布

〈静岡県)

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葛は山野に自生する荳科植物で秋の七草の1つに数えられて昔は随分なじみの深かったですが、

 現在は忘れらている向きが多いようです。

  この葛は蔓草で、この蔓から採った繊維を緯糸に、

  綿糸を経糸にして織ったものが葛布です。

  「これもこのところ習いと門毎に葛てふ布を掛川の里」と

  藤原為相が詠んだのは室町時代のことです。
 
  水干、葛袴という言葉がある様に、

  袴や蹴鞠の奴跨(さしきぬ)に用いられ、徳川時代には小紋染の裃地(かみしも)、

  馬乗袴地、合羽地等に盛んに用いられ、東海道往来の殷賑により、

  宿場掛川の繁栄とともに、葛布は益々栄えた様に思われます。

  その当時の見本帳が残っておりますが、

  無地色23種、型染物46種、縞織物100種余りで実に美しい立派なものです。

  これから見ましても当時の掛川の葛布は正に特産に値するもので、

  織物の産地としてもあらゆる技術を持っていたことが解ります。
 
  現在は、この伝統を生かした葛布の壁紙はよく知られており、

  この他にも小物類、のれん、座布団地、帯地などが生産されています。






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