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佐賀錦(佐賀県) |
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佐賀錦は今より150年ほど前、 肥前鹿島の藩主鍋島家の夫人が網代天井を見て思いつき考案したものといわれ、 当時は組錦または御組物と呼ばれ、 手芸的な織り方によって作られる錦織物の一種で木製の組み台に経糸用の平金箔を渡してはりつけ、 下においた模様図案に従って、竹べらで経糸をすくい、あぐり(杼)を通して緯糸を運びながら、 模様を織り出してゆくもので、 織りあがりは、巾38cm、長さはせいぜい70cmくらいの小裂でであり、 紗綾、菱繋ぎなどの地紋的なもので、鹿島、鍋島家大奥の婦人の間に盛んに行なわれていました。 明治の初め頃一時中絶いたしましたが故大隈公爵夫人や相良好子先生などの計らいで再興されました。 今日では、縦の泊紙に生糸や絹糸をあわせ用いることによって、帯地にもなるようになり、 その他、袋物、ひも類、草履表などの小物にも作られています。 |
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